基本情報

所属
山形大学 大学院医学系研究科・医学部 メディカルサイエンス推進研究所 医学部講師
学位
博士(理学)(1997年3月 大阪大学)

研究者番号
60300860
J-GLOBAL ID
200901063385611129
researchmap会員ID
5000090260

外部リンク

1, 時計タンパク質CRYの亜鉛との結合不全とマウスにおける膵β細胞の異常
 
 生物時計と種々の疾患との関係が報告されているが, その全容は未だ明らかではなく, 研究の課題となっている。
 時計蛋白質のクリプトクロム(CRY)は, 哺乳動物において生物時計を司る中心的な蛋白質であることはよく知られている。これまでに, 変異型CRY1蛋白質(亜鉛配位部位に変異を導入したCRY1)を全身的に発現させたマウスは, 体内時計機構に異常をきたし, リズム分割として知られるパターンの活動リズムを示すことや, 周期的な給餌サイクルにより現れる活動リズムにも異常をきたすことを明らかにした (Sleep Biol Rhythms. 2016)。さらに変異型CRY1マウスは, 若齢から発症し, 膵β細胞機能不全を特徴とし肥満を伴わないヒトMODYと類似の糖尿病の症状を示すことを, 山形大学遺伝子実験施設 早坂清 前施設長(現山形大学名誉教授 みゆき会病院・山形大学医学部 小児科)らと明らかにしてきた (Neurosci Lett. 2009, Eur J Clin invest. 2010, J Diabetes Investig., 2013)。発症に至る機序を明らかにすることを目標に, 概日リズムの異常と膵β細胞機能障害の分子メカニズムを, CRY研究に豊富な実績がある安井明 東北大加齢研フェローと共同研究を実施し, 時間生物学, 分子糖尿病学, 細胞老化及び細胞内亜鉛動態の観点から研究している。
 
2, 新規CRY結合タンパク質の解析を中心としたマウスの膵臓の異常の分子機構の解明(東北大学加齢医学研究所共同研究; 加齢研担当教員: 安井明 加齢研フェロー)
 
 膵癌は予後の悪い癌として知られ, 膵癌の早期の診断法や予防法の確立は臨床上の課題である。
 時間生物学の観点からの膵β細胞研究, 変異型CRY1マウスの膵β細胞の細胞老化(SASP)様の特徴を含め, 一貫して継続している自身の一連のCRYの研究について記載した総説論文を公表した (Okano S. J Diabetes Res., 2016)。
 変異型CRY1マウスでは, 膵β細胞の障害に加え, 膵ラ氏島の内部に異常な膵管 (intra-islet ducts)が高頻度に出現することを明らかにして論文に公表した (Okano. S. et al., Article ID: 7234549, J Diabetes Res. 2019) 。
 本研究では膵癌発生メカニズムの解明に資することを目的として,この膵管異型病変生成の分子機序を明らかにする研究を, 早坂清 前施設長(みゆき会病院・山形大学医学部小児科) をアドバイザーとし, 制癌の基礎研究に長年取り組んでいる安井明 加齢研フェロー, 膵癌研究に豊富な実績を有する佐藤賢一 消化器内科教授(東北医科薬科大学・宮城県立がんセンター), 老年糖尿病に造詣の深い五十嵐雅彦センター長(山形市立病院済生館 地域糖尿病センター)及び菅野新一郎 加齢研講師らと密接に議論し連携しつつ, 鋭意実施している。
 


論文

  16

MISC

  9

講演・口頭発表等

  58

所属学協会

  7

共同研究・競争的資金等の研究課題

  15

社会貢献活動

  1