共同研究・競争的資金等の研究課題

2006年4月 - 2008年3月

体内時計制御における一酸化炭素の生理機能の解析

日本学術振興会  若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
18790168
体系的課題番号
JP18790168
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,500,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

Cys414をアラニンに置換した変異型CRY1-Tgマウスの活動リズムの解析を行い、恒暗条件下でリズム分割(rhythm splitting)を伴う顕著な長周期でフリーランすることを示し、CRY1のCys414残基の時計機構における重要性を明らかにした。さらに変異型CRY1蛋白の性質を調べ、正常型CRY1と比較し,細胞内で短寿命であること等の結果を得た。
なお,CRYとヘムとの結合に関してもin vitroで調べ,ヘムと結合すると科研費報告書には一応記載した。しかしその後の詳細な研究により,ヘムとの結合に関しては結論を訂正せざるを得なくなり,CRYのCys残基の役割に関して,当時は解明できなかった。後に,ドイツの研究者をはじめとする複数の研究グループの,蛋白の構造生物学解的研究から,当該Cys414残基は亜鉛配位サイトであることが2014年に確定した [拙文(月刊 細胞2022年6月号, 「亜鉛欠乏不全型Cryptochromeの過剰発現は概日リズムの異常,膵β細胞の分化転換及び膵癌前駆病変を誘起する」Page 410-420)もご参照ください ]。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18790168/
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18790168
ID情報
  • 課題番号 : 18790168
  • 体系的課題番号 : JP18790168

この研究課題の成果一覧

論文

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MISC

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