共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2018年3月

体細胞型から減数分裂型の細胞周期調節への切替え機構

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究 公募研究 (動物における配偶子産生システムの制御)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
16H01257
体系的課題番号
JP16H01257
配分額
(総額)
16,120,000円
(直接経費)
12,400,000円
(間接経費)
3,720,000円

本研究は、高等動物における体細胞増殖から減数分裂への誘導および減数分裂を制御する細胞周期調節の分子機構を明らかにすることを目的とする。配偶子形成過程において生殖細胞は通常の体細胞で見られるものと同様の細胞周期の機構を巧みに転用しながらも、減数分裂仕様に大幅に特化した仕組みと特異的な染色体構変換が与えられるようにプログラムされているがその詳細は明らかではない。 そこで本研究では、(1)Stra8 陽性の精原細胞からの減数分裂誘導のマスター制御因子の同定、 (2)減数第一分裂の pre-meiotic S 期からmeiotic prophase にかけての細胞周期制御機構を明らかにする目的で SCF および APC ユビキチンリガーゼ複合体の調節サブユニットの同定に焦点を絞って研究を行った。
まず内在性Stra8遺伝子座に精製用の3xFLAG-HAタグを導入したノックインマウス系統を作製し、その精原細胞よりStra8タンパク質複合体の精製とMS解析を行った。その結果、Stra8と相互作用していると思われる複数の因子が同定された。これとは別に、抗Stra8抗体によるaffinity精製でも同様の結果が得られた。また同様にSkp1、APC2遺伝子座に精製用のタグを導入したノックインマウス系統を作製した。精巣より精製したAPC ユビキチンリガーゼ複合体の中に、相互作用していると思われる複数の因子または基質と推定される因子が同定された。さらに解析を進めるために、これらの候補因子対する抗体を作製して免疫染色による解析の準備に着手した。また減数分裂時における表現型の解析を行う目的で、受精卵へのCrispr/Cas9導入によって新規の因子についてKOマウスを作製した。

リンク情報
URL
http://www.nibb.ac.jp/adventures-in-germline-wonderland/koubo_28_29.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PUBLICLY-16H01257
ID情報
  • 課題番号 : 16H01257
  • 体系的課題番号 : JP16H01257

この研究課題の成果一覧

論文

  8

MISC

  2

書籍等出版物

  1

メディア報道

  1