MISC

2007年3月15日

COP9シグナロソームとSAP130の相互作用の機能解析

日本植物生理学会年会要旨集
  • 安喜史織
  • ,
  • 岡穆宏
  • ,
  • 柘植知彦

48th
0
開始ページ
135
終了ページ
179
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本植物生理学会

COP9シグナロソーム(CSN)は、ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解を制御するタンパク質複合体であり、動植物の発生に不可欠である。本研究は、シロイヌナズナを用いてCSNサブユニット1(CSN1)とその結合因子との相互作用を解析することにより、CSNの生体内での新規機能を明らかにすることを目的としている。<br> CSN1結合因子の一つであるSAP130は、スプライソソームを形成するU2snRNPを構成するタンパク質であり、遺伝子転写調節に関わるSTAGAやTFTCタンパク質複合体と相互作用する。シロイヌナズナのSAP130は、第3染色体上に2コピー存在し(SAP130a, SAP130b)、100%相同なタンパク質をコードしている。mRNAの発現解析から、両遺伝子がともに植物の全器官で発現しており、SAP130bの発現はSAP130aよりも高いことが明らかになった。また、シロイヌナズナよりSAP130のcDNAを単離し、大腸菌を用いて発現させた。これを用いた共沈降法により、CSN1とSAP130が<I>in vitro</I>で結合することを明らかにした。さらに、Yeast-Two-Hybrid法を用いた<I>in vivo</I>の解析結果についても報告する。これらの結果より、CSNとSAP130の相互作用が、タンパク質分解とmRNA代謝において担う役割について議論する。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902287643824840
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006991021
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/200902287643824840
ID情報
  • J-Global ID : 200902287643824840
  • CiNii Articles ID : 130006991021
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000391937857

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