2009年
ヒト骨髄間葉系幹細胞を用いた象牙芽細胞分化と象牙質再生
日本再生歯科医学会誌
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- 巻
- 7
- 号
- 1
- 開始ページ
- 47
- 終了ページ
- 55
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11223/jard.7.47
- 出版者・発行元
- 日本再生歯科医学会
保存修復治療において象牙質欠損部位への象牙質再生は機能性および審美性保持において最良の方法と考えられる.我々は2006年に,ヒト骨髄間葉系幹細胞が適切な分化因子(エムドゲインゲルとTNF-αの組み合わせ)によって象牙芽細胞に分化することを発表した.さらに2008年に分化した象牙芽細胞が人工合成のScaffoldなどにより象牙質を再生・生成することの実証を試みた.その結果,分化細胞組織が蛍光抗体法および酵素抗体法により,オステオカルシンに対する陽性反応を示し,アリザリンレッド染色でも陽性反応を示した.さらに位相差顕微鏡による形態観察では細胞外に象牙質様組織を認めた.これらの結果より,ヒト骨髄間葉系幹細胞は,エムドゲインゲルとTNF-αを組み合わせた分化因子と,人工合成されたペプチドハイドロゲルなどの適切なScaffoldを用いることによって,象牙芽細胞に分化し,象牙質を再生することが示唆された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11223/jard.7.47
- ISSN : 1348-9615
- CiNii Articles ID : 130004941457