2012年4月 - 2016年3月
戦後日本の医療政策概観:福祉国家研究における特異な政策領域として
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 課題番号
- 24530141
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,030,000円
- (直接経費)
- 3,100,000円
- (間接経費)
- 930,000円
医療は、疾病・老化・失業などの生活リスクを防止する、福祉国家において不可欠の機能であり、社会保障制度による経済的アクセスの保障と、医療サービス自体の充実が重要とされた。そのため戦後日本社会では量的拡張が積極的に展開された。
本研究はその原点が戦中期(1930-1945年)にあり、特に医師養成の拡大や福祉行政における市町村の主体化(総合化)が主因であることを提起した。歴史的には医療が稀少でなかったことは無いが、わが国の場合特に戦中期の軍国主義的拡張が、充分な発達を遂げる前にリベラルな福祉機能へ転化したため、早期の皆保険化など医療面の充実をもたらしたのである。
本研究はその原点が戦中期(1930-1945年)にあり、特に医師養成の拡大や福祉行政における市町村の主体化(総合化)が主因であることを提起した。歴史的には医療が稀少でなかったことは無いが、わが国の場合特に戦中期の軍国主義的拡張が、充分な発達を遂げる前にリベラルな福祉機能へ転化したため、早期の皆保険化など医療面の充実をもたらしたのである。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24530141
- 書籍等出版物の業績ID : 24589101
- 講演・口頭発表等の業績ID : 31778595