論文

2016年12月

使用済み注射針とキャップの取り扱いに関する国内書籍の検討

天使大学紀要
  • 新関 幸子
  • ,
  • 明野 伸次
  • ,
  • 荒関 由美
  • ,
  • 樋之津 淳子

17
1
開始ページ
63
終了ページ
72
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
天使大学

本研究の目的は、国内の看護技術に関する書籍を対象に「(1)患者に使用済みの注射針とキャップの取り扱い」と「(2)薬液充填後の注射針とキャップの取り扱い」の方法と原則の記述内容を明らかにし、針刺し切創の防止に向けた技術教育を検討することである。27冊の書籍を研究対象に、(1)と(2)に関する記述を表に抽出し、図式化した。結果、(1)に関しては24冊に記述があり、そのうち、「キャップをしないでそのまま廃棄容器に捨てる」が20件であったが、「使用後の注射器は一旦膿盆に置き、その後注射器の後始末をする」が3件、再びキャップする場合についての記述が7件あった。(2)に関しては22冊に記述があり、そのうち、バイアルの場合を除き、「注射針にキャップをする」が21件であった。以上の結果から、「使用済みの注射針とキャップ」が示す定義は曖昧であり、「使用済み」の定義の説明、ならびに針刺し切創を防ぐために原則の統一した見解を示す必要性が示唆された。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2016&ichushi_jid=J03791&link_issn=&doc_id=20170911010003&doc_link_id=120005903579&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F120005903579&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
ID情報
  • ISSN : 1346-4388
  • 医中誌Web ID : 2017399727

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