基本情報

所属
京都府立医科大学 分子標的予防医学 教授
学位
医学博士(筑波大学大学院)

J-GLOBAL ID
200901041911110519
researchmap会員ID
5000092303

私は、「がん予防薬の1剤目を世に出すこと」を目標に開発研究/活動を行っています。我が国は、国民皆保険制度があり、公衆衛生の充実とともに長寿社会を実現してきました。しかし、社会の成熟に伴い、国民の健康志向が強くなっているものの、がんは長期に渡って死因の1位を占めています。一方、がん予防を鑑みると制度上の問題からがんの予防薬は存在していません。つまり、IT技術やビッグデータ解析技術の発展によりがんのリスクが正確に予測されるようになっても、我々はがんが見つかるのを待つことしかできないのです。そして、がん予防に役立つバイオマーカーは開発されていないし、ビジネスモデルもない。高騰化するがん治療費を考えると、国民皆保険は破綻するかもしれない。日本のがん予防は、喫緊なテーマであるのに、「無い無い尽くし」です。大腸がんや胃がんで命を落とすのはもったいない時代となり、検診の重要性は増してきましたが、先制医療として何ができるのか?<現システムの枠にとらわれずに、あるべき姿を具現化する>を国民の皆さんと一緒に考えたいと思っています。

研究キーワード

  1

論文

  193

MISC

  74

共同研究・競争的資金等の研究課題

  13