2020年11月30日
多収の高アミロース米水稲品種「亜細亜のかおり」の育成
農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development
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- 巻
- 号
- 5
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 20
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24514/00004774
- 出版者・発行元
- 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
「亜細亜のかおり」は多収の高アミロース米品種の育成を目的として, 高い収量性をもつ「関東239号」(後の「やまだわら」)を母とし, 高アミロース米系統「北陸207号」(後の「越のかおり」)を父とする人工交配から育成され, 2018年に品種登録出願された. 移植栽培での「亜細亜のかおり」の出穂期および成熟期は「あきだわら」並で, その早晩性から, 「亜細亜のかおり」の栽培適地は北陸および関東以西である. 稈長および穂長は「あきだわら」よりやや短く, 穂数はやや少ない. 精玄米重は「あきだわら」並で, 「越のかおり」と比較し標肥で20%, 多肥で25%程度多収である. 玄米千粒重は26〜27gで, 玄米外観品質は「あきだわら」「越のかおり」より劣る. 「亜細亜のかおり」のアミロース含有率は「越のかおり」並の30~35%で, 尿素崩壊性は"難"であり, 米麺の食味は「越のかおり」並である. 葉いもち圃場抵抗性は"やや強", 穂いもち圃場抵抗性は"弱"である. 白葉枯病圃場抵抗性は"中", 縞葉枯病には"罹病性", 耐倒伏性は"中", 障害型耐冷性は"弱", 穂発芽性は"やや難"である.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24514/00004774
- ISSN : 2434-9909
- CiNii Articles ID : 120006900531