2014年12月
綴織当麻曼荼羅の九品来迎図に関する復原的考察
印度學佛教學研究
- 巻
- 63
- 号
- 1
- 開始ページ
- 97
- 終了ページ
- 104
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.4259/ibk.63.1_97
- 出版者・発行元
- 日本印度学仏教学会
キーワード:当麻曼荼羅、唐、九品来迎図、敦煌、莫高窟
綴織当麻曼荼羅の下縁部には九品来迎図があらわされていたと伝えられる。しかし、その図相は11世紀末ごろには消えかかり、当麻曼荼羅が世に知られ転写本が盛んに制作されるようになった時点では、すでに判別困難な状態にあった。それゆえ、失われた九品来迎図が本来どのようなものであったのかが、日本の浄土宗における論点となってきた。しかし、転写本の原本にあたる綴織当麻曼荼羅は唐製と考えられる。そこで本稿では、唐代に描かれた莫高窟の第431窟、第215窟、第171窟とい
綴織当麻曼荼羅の下縁部には九品来迎図があらわされていたと伝えられる。しかし、その図相は11世紀末ごろには消えかかり、当麻曼荼羅が世に知られ転写本が盛んに制作されるようになった時点では、すでに判別困難な状態にあった。それゆえ、失われた九品来迎図が本来どのようなものであったのかが、日本の浄土宗における論点となってきた。しかし、転写本の原本にあたる綴織当麻曼荼羅は唐製と考えられる。そこで本稿では、唐代に描かれた莫高窟の第431窟、第215窟、第171窟とい
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.4259/ibk.63.1_97
- ISSN : 0019-4344
- CiNii Articles ID : 110009899935
- CiNii Books ID : AN00018579