2012年3月
日本の養殖カンパチの体側筋に寄生していた条虫幼虫
魚病研究
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- 巻
- 47
- 号
- 1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本魚病学会
鹿児島県(2例)と宮崎県(1例)で養殖されたカンパチを出荷の際に3枚におろしたところ,寄生虫様の長い管状の構造物が体側筋に見つかった。遺伝子解析の結果,この構造物は四吻目条虫であると考えられた。このことから,カンパチはこの条虫の中間宿主であって,管状構造物は擬充尾虫期の尾胞(ブラストシスト)であることが判明した。しかし,尾胞は完全な形で回収できず,内部に含まれているはずの頭節が見つからなかったことから,種の同定はできなかった。本寄生例はカンパチの四吻目条虫の日本における初報告である。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0388-788X
- CiNii Articles ID : 10030628239
- identifiers.cinii_nr_id : 9000002257839
- Web of Science ID : WOS:000305037500008