2015年4月 - 2017年3月
超音波内視鏡下経穿刺針的のう胞壁生検による膵のう胞性腫瘍の新たな診断法の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
1例は71才女性、膵頭部に32mm大の嚢胞性病変に対し、EUS-TNCBを施行。硝子化した繊維結合間質とともに、淡抗酸性の胞体と小型の核を有する腺上皮が断片化して出現しており、粘液は目立たなかった。免疫組織学的には、Ki67陽性細胞は判然とせず、p53は少数弱陽性を呈していた。もう1例は、48才男性、膵体部に20mm大の嚢胞性病変を認め、内部に結節を疑う病変があった。同部位に対しEUS-TNCBを施行。組織学的には,末梢血および既存の腺房組織とともに、繊維性結合間質が採取されていた。同検体からの、次世代シーケンサーによる遺伝子変異解析では、主要な遺伝子変異は検出されなかった。
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- 課題番号 : 15K19301
- 体系的課題番号 : JP15K19301