2016年4月 - 2019年3月
リンパ節マクロファージに着目した新規バイオマーカーの探索と分子病理診断への応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
子宮内膜癌、膵癌、膀胱癌、および食道癌症例における所属リンパ節の洞マクロファージ(Mφ)のCD169陽性率は患者の全生存率または癌特異的生存率と正の相関を示し、多くの癌腫で腫瘍内CD8陽性Tリンパ球の浸潤密度と相関した。ヒトMφにおいてCD169と類似の発現動態を示す分子としてindoleamine 2,3-dioxygenase 1を同定したが、リンパ節における両者の発現パターンは異なり、両者の機能に直接的な関連性は見出せなかった。大腸癌では、洞MφのCD169 陽性率が高い症例群でCCL8の血液中濃度が高い傾向がみられたが、有意差は得られなかった。
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- 課題番号 : 16K15248
- 体系的課題番号 : JP16K15248