2009年
看護学生の学習進度に伴う母性意識
香川県立保健医療大学紀要
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- 巻
- 5
- 号
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 21
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 香川県立保健医療大学
4年制大学看護学生49名を対象に、対児感情と母性に関する認知について、それぞれ花沢による「対児感情評定尺度」、松村による「母性に関する認知尺度」を用いて評価した。調査時期は3年次の母性看護学講義後、演習後、実習後、4年次(全実習終了後)とした。その結果、対児感情の接近得点は講義後平均26.4点、演習後25.7点、実習後26.1点、4年次22.8点で、4年次に比較してそれ以外の時期で有意に高かった。母性に感する認知では「誰もが持つ心の傾向性」が講義後平均16.8点、演習後16.7点、実習後16.9点、4年次15.5点で、4年次に比較してそれ以外の時期で有意に高かった。「幼いいのちに対する慈しみの心」は順に平均15.9点、16.3点、16.4点、15.4点で、実習後が4年次に比較して有意に高かった。学生は講義・演習・実習が連動する中で妊産褥婦および新生児の学習を深め、対象と接することで母性意識が高められ維持されていくことが示された。
- ID情報
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- ISSN : 1349-5720
- 医中誌Web ID : 2010011687