2007年7月
大学病院における精神科のコンサルテーション・リエゾン・サービスについて
神奈川医学会雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 34
- 号
- 2
- 開始ページ
- 135
- 終了ページ
- 140
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 神奈川県医師会
北里大学病院におけるコンサルテーション・リエゾン・サービス(CLS)の現状を明らかにする目的で、診療録を基にして過去5年間の身体科病棟における精神科リエゾンサービス(PLS)症例2397例(男性1134例、女性1263例;平均年齢54.1歳)について後方視的な調査を行った。その結果、2003年以降、PLS症例は増加傾向で、60歳以上、特に70歳以上の症例の増加を認めた。PLSの依頼は内科が最も多く、ICD-10分類ではせん妄、認知症を含むF0が最も多かった。また、緩和ケア症例は一時的に2003年に増加したが、その後は年間約150例となった。今後、CLSについて、高度先進医療から派生する精神医学的問題に対する対応の充実、他科の医師による精神科プライマリーケアの推進、初期評価と治療システム確立、CLSを円滑に行う為のコメディカルスタッフの充実が重要であると考えられた。
- ID情報
-
- ISSN : 0285-0680
- 医中誌Web ID : 2008043086