2008年 - 2010年
敗血症時の自然免疫発動におけるT細胞介入機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
マウス腹腔内には未処置でも多くのT細胞が存在し、感染とともにその数は増加した。RAG-2欠損マウスは感染性腹膜炎に高感受性を示し、T細胞移入により抵抗性を示した。T細胞特異的にSOCS5を過剰に発現したマウスでは感染局所のTh1反応が増強され、SOCS3の過剰発現では全身性炎症反応は軽減して、いずれも敗血症抵抗性を示した。以上より、T細胞は自然免疫賦活に働き、SOCS因子発現で調整される。他にも、複数の炎症モデルで炎症発動時のT細胞の役割を明らかにした。
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- 課題番号 : 20390111
- 体系的課題番号 : JP20390111