講演・口頭発表等

2012年10月

教育支援センター(適応指導教室)における健康課題(1)-「身体と心の健康情報」と「専門職配置」の実態-

第20回日本養護教諭教育学会
  • 江嵜和子

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)

不登校児童生徒が相談、指導を受けた機関等としては、教育支援センター(適応指導教室)が多く、不登校問題に対する教育支援センターへの期待も大きい。全国の教育支援センターを対象に「教育支援センターにおける健康課題を明らかにする目的で実態調査を行った。本稿では、「身体と心の健康」情報システム、「身体と心の健康」専門職の配置、原籍校との連携について分析した。子どもたちの健康情報は「口頭」で入手されていることが多く、内容は「不登校に関わるエピソード」「生活習慣(睡眠・食事など)について」、「原籍校での欠席・遅刻について」が多かった。教育支援センターの約96%は、現状の健康情報システムで、日頃の子どもたちへの対応に役立っていることが明らかになった。一方で、約半数は健康に関する専門職は配置されておらず、原籍校との連携も約4割の教育支援センターでは「ほとんどの子どもについて入級時のみである」ことが明らかになった。