2017年4月 - 2020年3月
次世代型合成法を用いた生理活性糖鎖の合成とその医学的利用技術の創出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
糖鎖は核酸、タンパク質に続く第三の生命鎖として認識され、その多くの生理作用に大きな注目が集まっている。細胞間の認識、情報伝達、分化、増殖、免疫応答など生命を維持していく上で必須の生命現象を糖鎖が司っていることが明らかにされてきた。すなわち、糖鎖が担う役割や経時的な発現を追跡することは、未知の生命現象を明らかにすることができ、炎症や病気の発症メカニズムを解明できる。このような背景のもと糖鎖関連研究は、国内外において非常に重要な研究内容として位置づけられている。
糖鎖の利用法は多岐にわたり医薬品、食品、化粧品などに応用されている。糖鎖の機能解明には多様な糖鎖が一定以上必要となるがその合成は難度が高く、現状では十分な供給が困難となっている。本研究は、これまでに受けた若手研究B及び基盤研究Cにおいて開発してきた「次世代型合成法」を更に発展させることにより課題を解決し、糖鎖の関わる生命現象を解明するための要となる糖鎖分子プローブおよびオリゴ糖鎖を網羅的に創出する。これらの糖鎖を用いて、糖鎖型医薬品の開発、糖鎖型ガンワクチンの創出、ガンの分子イメージング技術への応用を行い、生化学・薬学・医学研究の進展に大きく貢献することを目標とする。
本年度においては、目的としたオールマイティーなグリコシル化法の開発のための重要課題であったシアリル化反応を中心にメソッド開発を行った。新たな方法論の開発に成功し、高効率的なシアロ糖鎖合成法を見出すことができた。
そのメソッドを展開することにより多数の生理活性オリゴ糖、およびそのプローブの合成を達成した。
糖鎖の利用法は多岐にわたり医薬品、食品、化粧品などに応用されている。糖鎖の機能解明には多様な糖鎖が一定以上必要となるがその合成は難度が高く、現状では十分な供給が困難となっている。本研究は、これまでに受けた若手研究B及び基盤研究Cにおいて開発してきた「次世代型合成法」を更に発展させることにより課題を解決し、糖鎖の関わる生命現象を解明するための要となる糖鎖分子プローブおよびオリゴ糖鎖を網羅的に創出する。これらの糖鎖を用いて、糖鎖型医薬品の開発、糖鎖型ガンワクチンの創出、ガンの分子イメージング技術への応用を行い、生化学・薬学・医学研究の進展に大きく貢献することを目標とする。
本年度においては、目的としたオールマイティーなグリコシル化法の開発のための重要課題であったシアリル化反応を中心にメソッド開発を行った。新たな方法論の開発に成功し、高効率的なシアロ糖鎖合成法を見出すことができた。
そのメソッドを展開することにより多数の生理活性オリゴ糖、およびそのプローブの合成を達成した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K01963
- 体系的課題番号 : JP17K01963
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
3-
Bulletin of the faculty of education wakayama university natural science 72 107-111 2022年2月 査読有り筆頭著者責任著者
-
Bulletin of the faculty of education wakayama university natural science 70 29-32 2020年2月 筆頭著者責任著者
-
Bulletin of the faculty of education wakayama university natural science 70 37-41 2020年2月 筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
7-
第6回糖質応用研究コンソーシアム 2021年3月1日
-
第92回 日本生化学会大会 2019年9月19日
-
日本理科教育学会近畿支部大会 2018年12月1日
-
第91回 日本生化学会大会 2018年9月26日
-
2017年度生命科学系学会合同年次大会 2017年12月8日
-
第43回和歌山バイオサイエンスフォーラム 2017年2月17日 招待有り