2017年1月31日
「ラス・カサス『インディアスの破壊に関する簡潔な報告』の反征服戦争論―布教的観点からの考察―」
沖縄キリスト教短期大学紀要
- 巻
- 号
- 45
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 13
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 沖縄キリスト教短期大学
これまでラス・カサスの布教思想を発展史的に研究してきたが、本稿では1526~1536年の西インド諸島(エスパニョーラ島)~ニカラグア滞在期における彼の布教思想を左記の3通の書簡を手がかりに考察し、以前の思想との質的変化を解明した。特にこの時期の彼の平和的布教観の核心には、「贈与大教書」発布を契機とする神の救済摂理に基づく先住民へのキリスト教化があること、また自らの摂理神学をインディヘニスモと融合させた点に彼の質的変化があることを解明した。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-1745
- CiNii Articles ID : 120006241679
- CiNii Books ID : AN10246900