2019年7月6日
安田靫彦 歴史画にこめた静謐なる躍動
日本病跡学会第66回大会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本病跡学会
- 開催地
- 京都
安田靫彦は明治、大正、昭和の時代を生きた日本画家であり、94歳という長寿に恵まれた。一方、靫彦は生後半年で実母が病死、12歳の時に父が他界、30歳の時に親友・今村紫紅が病死し、近親者との死別が続いた。25歳で結核に罹患し、闘病生活を繰り返した。靫彦の画業は80年に亘るが、一貫して歴史画に取組み、静謐なる画面に普遍なる息吹を吹き込んでいる。日本や中学の古典、良寛の書に親しみ、格調高い歴史画を遺した。本発表では靫彦の画風における静謐さと彼の内面における情熱を中心に彼の精神内奥について検討し、発表した。