2015年2月
明治後期における中等教育と高等教育とのアーティキュレーション
近代日本研究
- 巻
- 31
- 号
- 開始ページ
- 109
- 終了ページ
- 129
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 慶應義塾福沢研究センター
1886(明治19)年の中学校令後の、(尋常)中学校と高等(中)学校との接続関係を検討した。明治20年代にあっては、中等教育は高等教育に庇護される関係にあった。そして、1900年代に入り、中学校の教育水準の高まりから高等学校入試が選抜試験の性格を強めていく中で、高等教育と中等教育の関係は対抗的な関係へと変わるのであった。その上で、明治後半期は、中等教育と高等教育とのアーティキュレーションが確立した時期であるとともに、後々まで続いていく問題を表出させた時期でもあったと結論付けた。
- ID情報
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- ISSN : 0911-4181