共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

多雪寒冷地域の湿原生態系におけるメタン動態の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H03351
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

メタンは強力な温室効果ガスであり、その大気中濃度は地球環境に重要な影響を及ぼすと考えられている。その発生源の約2割は湿地(湿原)であると推定されているが、メタン動態機構は未解明な部分が多い。特に、アクセスが困難な多雪地帯については研究が進んでいない。本研究では、アクセスが困難な多雪地帯でのメタン動態機構について未解明な部分が多いため、多雪寒冷地域高層湿原である国立公園尾瀬ケ原湿原をモデルとし、メタン生成とメタン消費の主要な担い手である微生物群集に着目してメタンの時空間的動態を解明することを目的とし、泥炭層の上に直接積雪する尾瀬ヶ原湿原見本園及び凍結した湖水表面に積雪する池塘群においてメタン代謝に関わる微生物の群集構造を行った。特に、見本園アカシボ泥炭、上田代池塘アカシボ及び泥炭層よりメタン酸化細菌集積培養系が得られた。これらの集積培養系でのメタンモノオキゲナーゼ遺伝子の解析を行うとともに、純粋培養化を試みた。現在までに純粋培養菌が得られておらず、現在繰り返し純化を継続している。

ID情報
  • 課題番号 : 18H03351