2021年4月
【実践-小児の輸液】各病態における輸液の考え方 電解質異常 低K血症、高K血症
小児内科
- 巻
- 53
- 号
- 4
- 開始ページ
- 551
- 終了ページ
- 554
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)東京医学社
<Key Points>(1)症候性または重症の低K血症、高K血症は到命的となりうるため、診断評価よりも緊急的治療が優先され、継続的な心電図モニタリングが必要である。(2)低K血症の緊急的治療は、K製剤の点滴静注を行う。1時間あたり・体重1kgあたり0.5mEq/kg/時(最大20mEq/時)をこえない速度で、必ずK濃度40mEq/L以下に希釈する。その後、低K血症の根本的な病因の特定に重点をおいた評価を行う。(3)高K血症の緊急的治療は、心筋細胞の興奮抑制(Ca製剤投与)、細胞内へのK移行促進(インスリン、β刺激薬、重炭酸Na)がある。その後、高K血症の根本的な病因の特定に重点をおいた評価や、K体外排泄療法(利尿薬、イオン交換樹脂、透析)を行う。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0385-6305
- 医中誌Web ID : 2021208447