2017年9月
【潜在性動脈硬化症の疫学】 潜在性動脈硬化症の国際比較研究ERA JUMP Studyの意味するところ
動脈硬化予防
- 巻
- 16
- 号
- 3
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 16
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メジカルビュー社
潜在性動脈硬化症の国際比較研究ERA JUMP Studyから得られた知見を紹介する。比較的若い世代の日本人は古典的動脈硬化危険因子が不良であるものの、冠動脈石灰化や頸動脈内膜中膜肥厚などの潜在性動脈硬化症は欧米諸国ほど進展していない。危険因子の状況と動脈硬化進展度が乖離する"Japanese paradox"を説明する一つの要因にn-3系多価不飽和脂肪酸の可能性が示された。一方、日本人は遺伝的に肥満による代謝的影響を受けやすいことも示唆された。今後、欧米型の生活習慣がさらに進んだ場合、日本人の動脈硬化は欧米と同等まで進展する可能性がきわめて高く、危険因子の予防啓発・管理の推進が重要である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1347-7056
- 医中誌Web ID : 2017402804