2012年4月 - 2015年3月
肺移植後急性肺損傷における血管内皮セレクチン機能の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
肺移植後の急性肺損傷は依然未解明の重篤な合併症である。ラット肺移植モデルを利用した今回の研究で、血清中可溶性E-selectinが肺損傷と相関を示し、血清マーカーとして有用であると考えられた。また、E-selectinノックアウトラットがdonorの肺移植では、肺損傷が有意に軽微であり、donor肺血管内皮におけるE-selectin発現が肺損傷の機序であると考えられた。血清中可溶性E-selectinも肺損傷と有意に相関し、グラフト肺の膜型E-selectinから遊離分解により産生されたと考えられた。また、血流逆転肺移植モデルでは特発性肺線維症に類似した線維化が確認された。
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- 課題番号 : 24592100
- 体系的課題番号 : JP24592100