2010年
月経関連片頭痛に対する呉茱萸湯の周期的投与の試み.
産婦人科漢方研究のあゆみ
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- 巻
- 27
- 号
- 27
- 開始ページ
- 73-75
- 終了ページ
- 75
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 産婦人科漢方研究会
症例は月経の3〜4日目に頭痛発作が出現する25歳女性(症例1)と、月経周期の不順に伴い片頭痛発作が月経時に出現しやすくなった46歳女性(症例2)で、両者に対し予定月経日5日前から月経が終了するまでの間、ツムラ呉茱萸湯エキス顆粒7.5g/日を1クールとして治療を開始した。その結果、症例1は1クール目で頭痛発作により寝込まなくなり、結果的に非ステロイド抗炎症薬とトリプタン系薬を1錠ずつ服用するだけで月経を終了した。症例2は1クール目よりトリプタン系薬を服用しなくても済むようになったが、その後月経が2ヵ月発来しなかったことと偏頭痛発作を数回認めたため、呉茱萸湯の服用方法を連続投与に変更した。その後の月経時に手足の浮腫が著明になったことからフロセミドと五苓散も併用しながら経過観察中である。今回の検討では症例1で効果が得られたと考えられる。
- ID情報
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- ISSN : 0913-865X
- 医中誌Web ID : 2010278919