MISC

2019年8月

【てんかん:診断と治療の現在】てんかん発作症候とその鑑別

医学のあゆみ
  • 神 一敬

270
6-7
開始ページ
525
終了ページ
528
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医歯薬出版(株)

患者が何らかの発作性エピソードを訴えている場合、問診により詳細な病歴を聴取することが最も重要である。聴取された病歴をもとに、まずそのエピソードがてんかん発作なのか非てんかん発作なのかを考えなければならない。非てんかん発作のなかで、とくに重要な鑑別疾患として、心因性非てんかん発作(PNES)がある(表1)。てんかん発作は、(1)症状がステレオタイプで、毎回同じ症状を同じパターンで繰り返す、(2)発作のはじまり(オン)および終わり(オフ)がはっきりしている、(3)発作の持続時間は秒〜分単位である、といった特徴がある。てんかん発作が疑われたら、病歴聴取で得られた発作症候からてんかん発作型を分類する。発作型分類は、1981年に国際抗てんかん連盟(ILAE)から提唱された旧分類が長年にわたり実臨床で使われてきたが、2017年にILAEから改訂された新分類が発表された。今後、新分類が用いられるようになる可能性がある。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0039-2359
  • 医中誌Web ID : 2019301571

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