2017年4月 - 2023年3月
在英米日本関係古写真資料総目録の形成と写真資料情報化ガイドライン策定に関する研究
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C) 基盤研究(C)
昨年度に引き続き、COVID-19の影響で遅延していた英米圏からのデータ回答の整理や、既にデータを取得していた機関の中でも新たに判明したデータなどについてはその追加分の目録編纂を実施した。現状では英米で合計160館余の目録編纂が終了している。またCOVID-19の影響で先方での確認作業が終了していない機関が多数存在するため、その確認などを随時実施した。これらの機関の中でも、特に米国に所蔵されている機関については、日米間の国際交流の記録資料となるものが多く、これらの内容を「外交活動」「実業・財界活動」「研究・教育活動」「災害記録及び支援活動」「布教・伝道活動」「移住・開拓活動」といった分類を行った上で、各分類に属する写真の概要などを紹介し、こうした交流の記録や記憶を継承するためのアーカイビングをどのように実施していくかについて考察した論文を執筆した。(『情報研究』55号に掲載予定)また英国の写真については、Middlesex UniversityのMuseum of Domestic Design & Architecture (MoDA)に収蔵されて京都や一部名古屋などの社寺を写した写真資料の調査を実施していたが、一部については被写体を確定し、概ね明治10年~20年代の写真であることを確認した。京都や名古屋の寺社も明治の中期頃までに写された写真は少数で、海外に遺る貴重な写真資料であることが判明した。また、大英博物館に所蔵される写真から、明治後期における写真師小川一眞と八官町の博文堂の協業の様子が判明し、これらの成果を21年8月に行田市郷土博物館での待講演「行田出身の三兄弟『原田庄左衛門・小川一眞・小林忠治郎』と近代日本の出版・写真文化」で報告した。 また、上記のMoDAの調査において手がかりになった建造物の写真などをガイドラインの付録に付与する事などの検討を行った。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K00470
- 体系的課題番号 : JP17K00470
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
6-
映像学 (111) 116-135 2024年2月 査読有り筆頭著者責任著者
-
近代日本研究 (40) 113-152 2024年2月 査読有り筆頭著者責任著者
-
行田市郷土博物館研究報告 11 17-30 2023年3月 筆頭著者責任著者
-
映像学 (108) 1-23 2022年9月 査読有り筆頭著者責任著者
-
情報学研究 (55) 1-24 2022年7月 筆頭著者
MISC
5-
https://www.dropbox.com/s/hxytz3vdfl7xprm/230505_The_Comprehensive_catalogue.pdf?dl=0(仮公開) 10-24 2024年4月 筆頭著者責任著者
-
https://www.dropbox.com/s/239ad1vkpen6vpb/Guideline_beta_version.pdf?dl=0(仮公開) 2024年4月 筆頭著者責任著者
-
https://www.dropbox.com/s/hxytz3vdfl7xprm/230505_The_Comprehensive_catalogue.pdf?(仮公開)dl=0 2024年4月 筆頭著者責任著者
-
行田市郷土博物館研究報告 10 25-44 2020年3月 最終著者
-
行田市郷土博物館研究報告 10 17-23 2020年3月 筆頭著者最終著者
講演・口頭発表等
1-
行田市郷土博物館 招待有り