2005年
The Activation of Immunological Activity and Anti-tumor Effects by Mild Hyperthermia
日本ハイパーサーミア学会誌
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- 巻
- 21
- 号
- 1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3191/thermalmedicine.21.33
- 出版者・発行元
- Japanese Society for Thermal Medicine
温熱治療は一般的に42.5℃以上の温度で行われている. しかし, 我々は42.5℃以下の温度による温熱治療によっても, 免疫能活性が発生し, その結果, 抗腫瘍効果の発生する事を確認した. 実験にはSCC-VII腫瘍を大腿部皮下に担癌させたC3Hマウスを用いた. 担癌マウスの大腿部に対して39℃から41℃の低温度の温熱治療を恒温水槽によって1時間加えた. 温熱処理前後の白血球数, リンパ球数, NK細胞活性を調べた. 42.5℃以下のマイルド温熱処理によって抗腫瘍効果が観測され, その腫瘍成長遅延に伴って白血球数, リンパ球数の一過性増加とNK細胞活性が観測された. これらの結果はマイルド・ハイパーサーミアによって, 免疫能が活性することを示唆している. もしも, 大腿部をマイルド・ハイパーサーミアで定量的に刺激して, 大腿部骨髄の造血器官が活性化し, 免疫能が活性化するのであれば, マイルド・ハイパーサーミアは癌治療患者に対しては癌の転移を抑える可能性があり, 更に免疫能が関与する疾患の治療 (例えばC型肝炎, 膠原病, エイズ, 術後の回復, 温熱治療時の補助治療, その他免疫不全の解消等) に有効な治療となると考えられる.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3191/thermalmedicine.21.33
- ISSN : 0911-2529
- CiNii Articles ID : 130003646688