共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

関数空間による数学解析の深化と発展

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K03546
体系的課題番号
JP19K03546
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

研究成果が多岐にわたるので,箇条書きにして記載する。
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1.モレー空間の補間について研究し、さらにそれを楕円型偏微分方程式へと応用した。研究成果はMorrey spaces-Introduction and Applications to PDE I,IIとして出版予定である。2.直交ストリッカーツ評価についてローレンツ空間にの言葉で精密な評価を得た。3.モレー空間のジェームス定数について調べ,どのルベーグ空間と似ているかを検討した。4.ベゾフ空間と一般化モレー空間のサーベイを書いて研究成果をわかりやすくまとめた。5.種々の積分作用素,とくに分数べき積分作用素について,「双線形」,「一般距離空間」などの条件下で有界性を得ることができた。6.数列空間に作用する差分作用素のスペクトルを分類した。7.モジュラー不等式の成否を変動指数ルベーグ空間において調べた。8.楕円型微分作用素が生成する関数空間を考察し,その作用素が生成するリース変換の有界性をモレー空間において調べた。9.一般化モレー空間をサンプルとして,関数の分割理論を再考し,既存の理論を簡略化した。さらに,その応用として分数べき積分作用素の荷重付きの有界性を考察した。10.分数べき積分作用素のモレー空間の有界性について複素補間を用いて結果を精製した。この有界性はアダムスによって得られたもので,モレー空間にのみ着眼すると,アダムスの結果が最良であるとわかるが,補間という道具を用いて精製できることは意外であった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K03546
ID情報
  • 課題番号 : 19K03546
  • 体系的課題番号 : JP19K03546

この研究課題の成果一覧

論文

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MISC

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