2012年6月28日
岩波講座計算科学第6巻計算と社会第5章交通流
- 担当区分
- 単著
- 出版者・発行元
- 岩波書店
- 総ページ数
- 担当ページ
- 171-230
- 記述言語
- 日本語
- 著書種別
- DOI
- ISBN
- 9784000113069
交通流における渋滞発生は、進行方向に偏った自己駆動力によって相互作用する粒子集団のパターン形成と理解できる。このような粒子系の相互作用は、非対称性・非線形性・散逸性によって特徴付けられ、非平衡開放系における巨視的形態の発現を説明する一般的な物理機構を持つ。非対称相互作用による、このような自己組織化現象は、渋滞形成のみでなく、群衆や生物の集団運動・群れ形態などの流動する形態形成や動力学的振る舞いなどの運動機構に対する物理的研究である。
- ID情報
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- ISBN : 9784000113069