2015年7月3日
Phosphatidylserine含有リポソームの貪食に於けるmarginal zone macrophageの関与
第31回 日本DDS学会学術集会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
【序論】脾臓に存在するmarginal zone macrophages (MZMs)は、アポトーシス細胞の処理に重要であり、自己抗原に対する免疫寛容を誘導することが知られている。この知見から、MZMsを標的としたDDS製剤が自己免疫疾患の治療法となる可能性を考えた。そこで、アポトーシス細胞表面に露出する脂質であるphosphatidylserine (PS)を含有するリポソーム(PSリポソーム)がMZMsに貪食されるかを検討した。
【方法と結果】蛍光標識リポソームを、雌性C57BL/6NCrマウスに静脈内投与後、脾臓での局在を免疫組織染色により評価した。その結果、PSリポソームはMZMsに局在していた。さらに、クロドロン酸リポソームの前処置によりMZMsを欠失させると、この局在は消失した。
【結論】血中に入ったPSリポソームは、MZMsにより認識、貪食されることから、MZMsを標的としたDDSキャリアとなり得る可能性が示唆された。
【方法と結果】蛍光標識リポソームを、雌性C57BL/6NCrマウスに静脈内投与後、脾臓での局在を免疫組織染色により評価した。その結果、PSリポソームはMZMsに局在していた。さらに、クロドロン酸リポソームの前処置によりMZMsを欠失させると、この局在は消失した。
【結論】血中に入ったPSリポソームは、MZMsにより認識、貪食されることから、MZMsを標的としたDDSキャリアとなり得る可能性が示唆された。