共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

東南アジアにおけるLGBTの比較政治研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
16H03308
配分額
(総額)
16,380,000円
(直接経費)
12,600,000円
(間接経費)
3,780,000円

東南アジアでは、民主体制は必ずしも「LGBT運動」の拡大にも、性的少数者の権利付与にも寄与しない。ここから二つの議論を立てた。まず、諸国家による性的少数者への多様な対応は、いかに支配勢力が「善き国民・市民・家族」の像に関するヘゲモニーを市民社会に行使し、性的少数者を正統性/非正統性の象徴として利用しているかによる。性的少数者は進歩、市場、民主主義の象徴にもなるし、道徳的退廃の象徴にもなるので、支配勢力にとって自らの正統性を強化するのに都合が良い。次に、性的少数者の多様な実践は、彼らが「善き国民・市民・家族」のヘゲモニーに対して、参加、再定義、破壊のいずれで対処しようとしているかによる。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16H03308/16H03308seika.pdf
ID情報
  • 課題番号 : 16H03308

この研究課題の成果一覧

論文

  3

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  3