2017年4月 - 2021年3月
日本におけるセクシュアルマイノリティの出産・育児の実態把握に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
今年度は昨年までの調査結果をふまえ、国内外での学会発表を行なった。これらの内容を論文としてまとめる作業を今年度の後半で行なった。子供が欲しいと考えるLGBTで精子提供者とどのようにして出会うかについては、様々な方法があることが明らかとなった。具体的には、精子提供をしてほしいレズビアンと精子提供をしたいゲイが出会うマッチングイベント企画の利用、レズビアンとゲイが「友情結婚」を行うインターネットサイトの利用、精子提供に協力すると謳うサイトの利用、海外の精子バンクの利用などである。これらの媒体を使い、実際に出産に至るケースもあった。また昨年度に続く調査としては、LGBTでこれから子育てを行おうとしている者たちがどのような悩みを抱えているのかを整理した。LGBTの出産・子育てに関する法の整備がほとんど行われていないため、実際に精子提供による妊活の行動に至った場合に様々なリスク要因を抱えることとなることが明らかになった。また調査を行っているNPOと外部団体との関係や、その他様々なアクターとの関係もさらに整理する必要がある。さらに、これまで参与観察を行なってきたNPO以外でも、LGBTでの子育てを行なっている活動があることが分かってきた。例えば、シングルマザーとその子に対して、LGBTが育児の協力をするという形態である。それらの活動については今年度は十分な調査を行えなかったが、関心をもって次年度に情報収集を行っていく。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K02082
この研究課題の成果一覧
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論文
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Journal of Lesbian Studies 25(4) 295-308 2021年8月30日 査読有り筆頭著者
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講師一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に しゃべろう!同性婚@大阪 2020年2月7日
社会貢献活動
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