共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年 - 2021年

大学進学地域移動の計測手法の新開発とその適用--空間統計学と教育社会学の学際融合

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
19K02564
体系的課題番号
JP19K02564
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
340,000円
(直接経費)
340,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

本研究「大学進学地域移動の計測手法の新開発とその適用--空間統計学と教育社会学の学際融合」は、地域特化係数、ゼロ強調ポアソン回帰モデル、対数線形モデルなどの空間統計学の新手法を適用し、大学(入試)改革に伴い、大学進学時の地域移動が経年変化しているのかを分析・検討するものである。従前、教育社会学の大学進学地域移動研究で用いられた「学校基本調査」や「国勢調査」では、移動元×移動先の1次クロス表(移動表)が主な分析対象であったが、近年、各大学各学部別の県別進学者数が一覧表になっている「大学基本情報」(http://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html)や、各大学別に受験区分別の県別進学者数が集計され公開されるなど、移動表とは異なる新しいマクロデータが公開されるようになってきた。県単位で人数をカウントした計数データ(カウントデータ)は、従前、安田(1971)で提案されてきた移動表の分析の系列とは異なり、新しい分析手法が求められている。本研究の目的は、計数データ(カウントデータ)に基づいた大学進学地域移動のマクロ分析の新手法をについて、空間統計学の手法を応用し、開発することである。そうした研究によって、大学(入試)改革が、大学進学時の地域移動を縮小させる方向に機能するという「意図せざる結果」になっていないかを検証する。1年目は、アドミッションセンターに所属する研究分担者の各大学が保持する入試区分別・学部別・県別の志願者数データを整理した。過去25年分のデータ整理が終え、2年目は、大学改革支援・学位授与機構が公開している大学基本情報から、学部学生内訳の出身高校の所在地県別入学者数を入手し、全国データの整理を行った。加えて、3年目に向けて、学校基本調査のデータの入手について、文部科学省へのデータ利用申請書を準備しているところである。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K02564
ID情報
  • 課題番号 : 19K02564
  • 体系的課題番号 : JP19K02564