MISC

2014年2月

ピアノの上達を目指す学習者と指導者の演奏MIDIデータの傾向について―ピアノ指導者の視点から―

情報処理学会研究報告
  • 田中功一
  • ,
  • 鈴木泰山
  • ,
  • 辻靖彦

2014-MUS-102
No.10
開始ページ
1
終了ページ
6
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)

保育士・幼稚園教諭養成校のピアノ授業において,学生達はそれぞれが師事する教員の模範演奏に近づくことを目標にして練習を進める.しかし,教員の演奏法は教員間で異なることが多く,結果として模範演奏の共通化は困難である.そこで本研究では,多様な教員が共通して活用できる学習システムの構想を目指す.本稿ではその構築に向けた予備実験として,学生と指導教員の演奏データの特徴を一定期間に亘り比較した.MIDIデータのベロシティー(打鍵の強さ)・デュレーション・リズム・テンポのデータの特徴量を分析した結果,ピアノ指導者の視点との一致が見られた.このことから,MIDIデータによる定量的評価の方法は,多くのピアノ指導者から受け入れられる学習システムへの応用可能性が示された.

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