共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

授業認知の位相転換に基づく授業技術の向上を支援するVR映像プラットフォームの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H01061
体系的課題番号
JP18H01061
配分額
(総額)
17,290,000円
(直接経費)
13,300,000円
(間接経費)
3,990,000円

本年度は、保育園、小学校・中学校の授業を対象に、1)授業の設計、2)授業の360°カメラによる記録、3)VR映像による授業検討とその記録を行い、4)授業プロトコルと映像を合成してプラットフォームの基礎データを得た。対象とした保育園では、4月から3月まで、毎月定期的に授業研究を全クラス実施し、それらの授業を全て360度のカメラで記録し、年間72時間の授業を記録した。小学校4校24時間、中学校2校18時間の授業をそれぞれ記録し、基礎情報を収集した。これらのデータを元に、日本教育工学会、日本教育メディア学会、日本教育実践学会、日本教師学学会、日本体育学会、などで研究発表を行い、学会誌、研究紀要等に投稿し、研究成果を公表した。これにより、ほぼ、本年度の計画を達成することができた。
成果として、①保育園から中学校までの授業を発達的に収録することができた、②360°カメラでのVR映像を視聴することで、授業者も参観者も非同期的状況でリアルタイムでは見ることのできない自由な視野移動で授業者を再現視聴できた、③VR授業映像を用いての授業検討会により、授業者、観察者の授業をみる観点が確認でき、従来の検討会にくらべて、エビデンスベースでの検討が可能となった、点をあげることができる。
研究の中心は、教師の熟達したわざを映像で記録し伝承するためのプラットホームの開発であり、そのための基礎的情報を収集することができた。成果の一部は、上記の学会での発表とともに、姫野完治・生田孝至(編著)「教師のわざを科学する」一莖書房(2019.2.)の出版として公表した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H01061
ID情報
  • 課題番号 : 18H01061
  • 体系的課題番号 : JP18H01061

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  2