2019年4月 - 2022年3月
羊膜由来間葉系幹細胞を用いた脳出血治療の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
マウス脳出血モデルに羊膜由来MSC(間葉系幹細胞)を静脈投与し、設定した2つの容量と時期ではより早い時期により多くのMSCを投与するほうが神経機能改善効果が高かった。先行開発した脂肪由来MSCの10分の1の細胞数でも同等以上の改善効果を確認できた。脳出血部位では腫瘍壊死因子(TNF)や誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)が細胞投与により減少し、細胞死を反映するTUNEL陽性細胞の減少を認めた。追加実験で羊膜由来MSC投与時にTNFαを同時投与すると、羊膜由来MSCのTUNEL陽性細胞の減少効果が減弱していた。以上より羊膜由来MSCのTNFα抑制効果が機序の一つと考えられた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K09539
- 体系的課題番号 : JP19K09539