2016年4月 - 2019年3月
高齢者の運動・移動障害発症の予知因子としての歩数の有用性に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本研究では、70歳高齢者を対象に10年間歩数、体力及び健康指標を毎年測定し、歩数と体力及び健康指標との関係から高齢者の運動・移動能力障害発症の予知因子としての歩数の有用性について検討した。対象者は身体的に自立した地域在住の高齢者600名(男:300名、女:300名)である。その結果、総死亡率は約8000歩/日、またフレイル(身体的虚弱)の発症は約7300歩/日を超えるとそれぞれに有意な低下が認められた。これらの結果から、歩数は運動・移動能力障害の予知因子として有用であることが示唆された。また、高齢者の運動・移動能力障害予防のための身体活動量の目安は約8000歩/日と推定された。
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- 課題番号 : 16K01825
- 体系的課題番号 : JP16K01825