局所クリロフボゴリウボフドジャン法; 非一様超伝導体に対する超高速数値計算
29th International Conference on Low Temperature Physics (LT29)
- 開催年月日
- 2022年8月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- 日本
超伝導ナノデバイスのシミュレーションを行うためには、磁束の侵入や欠陥導入などの非一様な状況においても高精度に計算する手法を開発することが必要である。しかしながら、ボゴリウボフドジャン法は行列の対角化問題であるために、大きな超伝導体での計算を精度よく高速に行うことは難しかった。この問題を解決するために開発した局所クリロフボゴリウボフドジャン法(LK-BdG法)についての国際会議ポスター発表を行う。自己無撞着計算であればシステムサイズの1乗、状態密度などの局所量であればシステムサイズに依存しない計算量で実行が可能となった。これにより、5000万次元以上の行列に対する問題を解くことが可能となり、磁束集団などこれまでシミュレーションが不可能であった領域のシミュレーションが可能となった。