MISC

2009年9月1日

CAS ONLINEの始まり(<連載>オンライン情報検索 : 先人の足跡をたどる(18))

情報の科学と技術
  • 時実 象一

59
9
開始ページ
457
終了ページ
462
DOI
10.18919/jkg.59.9_457
出版者・発行元
社団法人情報科学技術協会

筆者は化学情報協会(当時化学情報協議会)のインターンとして1977年にCASに派遣され,CASの化学構造検索の初期の研究の手助けもおこなった。化学構造検索は1960年代にその原理が開発されていたが,CAS登録システムの実用化とともに1970年代に入って各方面で研究開発が進められた。CASONLINEは1980年の12月に公開されたが,当初はスクリーン検索のみで,構造を作図しての検索は1981年末にようやく可能となった。構造検索ができる端末機としてはHP2647という高価な機種が選ばれたが,まもなくTektronix4010(PLOT-10)対応の簡易端末機が使われるようになり,次にPCでこの機能をエミュレートするソフトウェアが開発されるようになって普及した。通信には当初ICAS(後にVENUS-P)を使っていたが,1984年には東京と大阪に国際専用線を引き,利用者に開放した。この専用線を使ってオフライン・プリントの印刷もおこなった。CASONLINEは当初化学物質ファイルだけだったが,1983年に文献書誌と抄録のCAファイルが追加され化学物質ファイルはREGISTRYと名づけられた。1984年からは両ファイルともSTNの一部となり,今日に至っている。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18919/jkg.59.9_457
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007340775

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