共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

盲ろう及び重複障害児への共創コミュニケーションアプローチに関する実践的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K02783
体系的課題番号
JP18K02783
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
1,430,000円
(直接経費)
1,100,000円
(間接経費)
330,000円

種々の医療的ケアを要する先天性ミオパチーの子ども(在宅、就学前児)を対象に、定期的な教育実践を継続している。その中身は、対象児が利用可能な感覚器官への働きかけを通して共同活動の成立および展開を促し、相互的コミュニケーションの進展へと導いていく。この相互的コミュニケーションを目的とした働きかけ(共同活動)に関しては、本研究費で購入したスイッチ機器や教材・教具を用いて行っている。また、働きかけの場面をデジタルビデオカメラで記録し、共創コミュニケーション研究で採用されている微視的分析(マイクロ分析)を用いながら、インタラクションおよびコミュニケーションの生起に関わる諸条件の検討を行っている。
現時点においては、身体接触による働きかけのなかにやりとりの構造化または形式化を持ち込む二者間のやりとり(dyadic inreraction)の観点から働きかけを行い、そのことによって対象児がやりとりの展開を予期したり、やりとりの開始を期待する姿が見られ、こうした姿を「注意の共有」や「意図性の表れ」と解釈し(位置づけ)、コミュニケーション生成にまつわる重要な条件として吟味・検討している。さらに、スイッチ機器や教材を共同的に操作することを通した三項間のやりとり(triadic interaction)の観点からも働きかけを行い、そうした働きかけのなかで生じた対象児がやりとりを振り返ったりさらに要求するような動き(身振り)に着目してコミュニケーション生成にまつわる条件の吟味・検討を継続している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K02783
ID情報
  • 課題番号 : 18K02783
  • 体系的課題番号 : JP18K02783