2019年
海面上昇による浸水影響及び防護策による適応効果評価
土木学会論文集G(環境)
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- 巻
- 75
- 号
- 5
- 開始ページ
- I_331
- 終了ページ
- I_337
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejer.75.I_331
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
<p> 気候変動に伴う海面上昇による浸水影響について複数のGCMを用いた全球規模の影響評価を行った.その際,影響評価の精度を高めるため既往研究から海岸線位置情報等を更新した.その結果,全球の浸水面積は,2100年,RCP8.5において約75~82万km2と推計された.さらに,堤防設置による適応費用の推計方法を提案し,いくつかの適応シナリオの下で被害額との比較を行った.結果の一例として,堤防建設のみで浸水影響を全て回避しようとする場合,21世紀末の適応費用は被害額の約6倍と高額となった.全球規模の浸水影響への適応を検討する場合,堤防建設のみの適応策では高額となるため,グリーンインフラを用いた防護や順応等の複数の方法を含めた包括的な適応策の検討が必要であろう.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejer.75.I_331
- CiNii Articles ID : 130007821976