疲労感を有する健常人9名(男性3名、女性6名、平均44.7±9.6歳)を対象とした。試験食品は、完熟きんかん「たまたま」A品2Lサイズを用いた。ナチュラルキラー細胞活性は、全経過を通じ低下傾向を示した。CD8は、4週間後に有意に上昇し、CD4/8比は有意に低下した。これらの変化は、摂食終了後4週間後には回復した。炎症性サイトカインであるIL-6は、摂食初日と比較し摂食1週間後より有意に低下し、摂食終了後4週間後まで持続した。オステオカルシンと尿中NTxは、摂食初日と比較し摂食終了後4週間後に有意に上昇した。ucOCは摂食初日にくらべ、摂食1週間後に低下傾向となり、摂食4週間後および摂食終了後4週間後に有意に低下した。尿中8-OHdGは、摂食1週間後に有意に低下したが、摂食4週間後には回復した。Chalder fatigue scaleは、摂食1週間後から総スコアは有意に低下し、摂食終了後4週間後には総スコアは上昇傾向となった。精神的サマリースコアは摂食1週後から有意に上昇し、摂食中および摂食終了後4週後も維持した。8名で有害事象を認めたが、重篤な有害事象の発現はなく、いずれも軽快および治癒した。