2010年4月 - 2013年3月
東アジアにおける人身取引と法制度・運用実態の総合的研究
科研費:基盤(B) 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本研究は、日本における人身取引(とくに性搾取と労働搾取)の実態と対応を東アジア諸国・地域との関係の視点から評価し、これに対する日本の出入国法制や労働規制の運用実態と問題点を分析した。問題の背景に国際的な人の移動-とくに非人間的なチープ・レイバーのグローバルな展開-があり、日本の法制度・政策と運用は、性的搾取や労働搾取など多様な形態をとる現代の人身取引に十分に対応できていない。効果的な規制と被害者の保護・予防の面で弱点をもつこと、また、国際的な経験と対応に学び、とくに東アジア諸国との連携が必要であることを解明した。
- ID情報
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- 課題番号 : 22330007
- 体系的課題番号 : JP22330007