2018年4月 - 2021年3月
局在性と非局在性の拮抗を解き明かす金属クラスターの電子論開拓
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
- 課題番号
- 18H03901
- 体系的課題番号
- JP18H03901
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
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- (総額)
- 45,630,000円
- (直接経費)
- 35,100,000円
- (間接経費)
- 10,530,000円
電子の局在/非局在現象に焦点を当て、微小な金属粒子中の電子の挙動を解明する研究を推進した。第一に、銀クラスター中のs電子に着目して2量体から90量体までの光吸収スペクトルを測定し、電子励起の集団性を評価して、分子的な挙動からナノ粒子的な様相へと繋がる光学応答の変化を捉えた。第二に、遷移金属原子を添加した銀クラスターを対象に、化学反応と光電子イメージングによる電子構造研究に取り組み、添加原子が内包されるとd電子が非局在化し、電子則に従って安定化学種が形成されることを見出した。このように、原子1個を操るクラスター科学の方法論で、次世代のナノ物質科学の開拓につながる成果をあげた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03901
- 体系的課題番号 : JP18H03901