共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年7月 - 2023年3月

看護・医療におけるオンライン実習教育に向けた意思決定プロセス可視化の技術開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
21K19673
体系的課題番号
JP21K19673
配分額
(総額)
6,370,000円
(直接経費)
4,900,000円
(間接経費)
1,470,000円

大学授業のオンライン化が進んでいるが、看護や医療系の実習のオンライン指導では、教科書では掲載されていないような細かな状況の判断についての指導や、学生の動きから習得度を測ることが難しく、教育者、学習者双方に問題が生じており、今後の卒業生の習得度に個人差が生じる懸念がある。これらの課題を解決するために、本研究では、VR (バーチャルリアリティ) 技術を用いた学習コンテンツの作成と、視線追跡デバイスを用いた意思決定プロセスの可視化、の2つを行う。特に、視線追跡の定量的・客観的評価方法が出来れば、教育者・学習者の双方が、重点的に教育すべき点や習得すべき点を同定できる。本研究は、実効性のあるオンライン実習教育の新しい方法論を確立し、他分野への展開を見込んだ汎用的な開発を行う。
初年度にあたる今年度は、まず視線のログを記録できるカメラ付き眼鏡を導入し、視線の記録だけでなく、瞳の動きのデータも取得できるようにした。また、本試験の前に試験的に使用して課題を明らかにし、初期点合わせの条件の確認とカメラの条件調整を行った。
視線の軌跡を解析する手法については、凝視する回数を表現する手法と、凝視する時間が長いポイント(AOI; Area of Interest)の時間を示す手法を主とした。また、これらの解析を実施するために、凝視画面をエリアごとに区切るなどの手法を実施した。更に、凝視するポイント間の視線移動を定量的に可視化する状態遷移図を作成し、各AOIの凝視時間、AOI間の視線の遷移等を同時にグラフとして表現できる方法を開発した。
学習コンテンツの作成に関しては、教育プログラムの開発を行っている分担者と協議し、作業の実施後に、該当する実習に必要な知識のアンケートをとることで、実習の知識レベルと視線の関係を解析できる仕組みを考案した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K19673
ID情報
  • 課題番号 : 21K19673
  • 体系的課題番号 : JP21K19673

この研究課題の成果一覧

論文

  3

講演・口頭発表等

  1