2020年4月 - 2023年3月
ヒト微生物叢と代謝物質の相互作用に着眼したアスピリン性腸粘膜傷害のメカニズム解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
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臨床情報収集、糞便収集、サンプル解析、Bioinformaticsの体制を整備し、多数例のサンプル収集を継続している。
アスピリン使用群と非使用群の患者背景をそろえた解析では、2群間において、生物学的多様性が有意に異なり、アスピリン使用と有意に関連するいくつかの菌種を同定した。一方、PPIで変動する菌種とアスピリン使用で変動する菌種は異なることも判明し、さらに、単剤使用と比較し二剤併用による腸内細菌変動の相加効果を認めた。
中間解析において、アスピリンによる腸内細菌叢、細菌種へ影響、PPI併用にともなう腸内細菌相加効果のプレリミナリーな結果を得た。今後は、菌の遺伝子機能や代謝物質などの解析をおこない、結果を多角的に評価し、薬剤性粘膜障害とマイクロバイオームの相互作用から粘膜障害のメカニズムに迫る研究を行う。
アスピリン使用群と非使用群の患者背景をそろえた解析では、2群間において、生物学的多様性が有意に異なり、アスピリン使用と有意に関連するいくつかの菌種を同定した。一方、PPIで変動する菌種とアスピリン使用で変動する菌種は異なることも判明し、さらに、単剤使用と比較し二剤併用による腸内細菌変動の相加効果を認めた。
中間解析において、アスピリンによる腸内細菌叢、細菌種へ影響、PPI併用にともなう腸内細菌相加効果のプレリミナリーな結果を得た。今後は、菌の遺伝子機能や代謝物質などの解析をおこない、結果を多角的に評価し、薬剤性粘膜障害とマイクロバイオームの相互作用から粘膜障害のメカニズムに迫る研究を行う。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K08366