共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

精緻な治療層別化を目指した悪性リンパ腫のリキッドバイオプシーによる残存病変評価

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K08407
体系的課題番号
JP21K08407
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

悪性リンパ腫病型のうち、既に特徴的な遺伝子異常がこれまでに報告されている病型である、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(中枢神経リンパ腫、眼内リンパ腫、縦隔大細胞型を含む)、濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫に着目して、検体集積を行なった。検体は、診断時の生検材料(生検時の生検体および凍結保存検体、ホルマリン固定パラフィン包埋検体)、末梢血血漿を対象とし、可能な症例においては、脳脊髄液や眼房水、硝子体なども検討対象とした。これらの体液由来検体は、診断時治療開始前及び治療開始後、寛解到達後の経過観察時などに経時的に採取し、保存を行なった。症例集積の効率を上げるため、当施設の脳神経内科、脳神経外科、眼科にも協力を要請し、検体集積を行なった。
また自施設内において、分担研究者とともに全エクソン解析および網羅的RNA 発現解析を実施できるよう、実験系の立ち上げを行い、今後の疾患特異的、患者特異的な遺伝子異常の検出を可能とする環境の整備を行なった。また、特定の遺伝子変異については、デジタルPCR法を用いた検出についての精度確認を行い、臨床検体からの微量のDNAを用いた遺伝子変異解析の信頼度の向上を目指した。一部の特異な臨床経過を示した症例(治療抵抗性の獲得など)について、初診、再燃時の経時的に採取された検体を用いて網羅的遺伝子変異解析を実施した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K08407
ID情報
  • 課題番号 : 21K08407
  • 体系的課題番号 : JP21K08407