2019年2月15日
大学新入生の適応過程のベイジアンネットワークによる確率表現の試み─シミュレーションに基づき学生支援を考える─
札幌学院大学心理学紀要 = Sapporo Gakuin University Bulletin of Faculty of Psychology
- 巻
- 1
- 号
- 2
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 32
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
新入生の大学適応は大学メンタルヘルスの課題として重要であることは言うまでもない。そのために大学の組織や物理的・制度的構造,あるいは運営・制度が適切に設計されることが望まれるが,その前にどのように新入生が大学適応を果たしていくかの過程の知見が必要である。先行研究では適応には友人ができることや,学業を楽しめる環境などが重要であることは指摘されているが,大学生活の満足度に影響を与えるであろう多くの変数の関係性や依存性のモデル化については不十分である。本論では,大学生が入学後に大学生活に満足を感じる事柄を抽出し,それらがどのような関係性や因果性を持って満足度を高めるかをベイジアンネットワーク上に表現することを試みた。その上で学生の満足度を上げる観点でのシミュレーションを行い,その結果を用い大学の学生支援のあり方について論じた。論文
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120006594624
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 120006594624